全国でも貴重な里山景観が維持されています
全国でも貴重な里山景観が維持されています
里山とは、人が生活の燃料(炭・薪)などに使うため、定期的に伐採・利用される山(二次林)のことをいいます。
里山林では、十数年の周期で伐採・萌芽再生(切り株から新しい芽を出して樹木を再生)を繰り返します。
そのため、里山林全体はモザイク状(パッチワーク状)の景観となります。炭や薪を利用しなくなった現在では国内の里山林は放置され、その独特の景観も見られなくなりました。
本当の意味での里山はほとんどの地域で絶滅しましたが、当地域の里山は千利休や豊臣秀吉などが用いたとの伝承もある菊炭(一庫炭の通称で、別名池田炭とも呼ばれる)を今もなお生産しており、里山景観が維持されている貴重な地域で「日本一の里山」と言われています。
過去に炭焼きで使用された
炭窯がそのままの姿で残っています
過去に炭焼きで使用された
炭窯がそのままの姿で残っています
電気やガスがなかった昔はどの家庭でも炭焼きが行われていましたが、現在では川西市の黒川地区で一軒を残すのみとなりました。
この炭焼き窯跡は昭和30年代まで使われていたものです。
また全国で唯一能勢町で生産されている「能勢菊炭」は、千利休も愛用したとされ茶道の世界で有名です。
妙見山のブナ林
日本のブナ林は、通常1000m以上の山に生育していますが、妙見山のブナ林は660mと比較的低い山に生育していることから”珍しい”とされています。
また、幹まわり2m以上のものが約100本もあります。妙見山頂から西南の斜面にかけて観察することができ、大阪府指定天然記念物として有名です。
祥雲閣のしだれ桜
妙見山の春を彩る「しだれ桜」。妙見の森には、桜の観賞スポットが数多くありますが、山上の境内にも桜があります。特に「祥雲閣のしだれ桜」は美しく咲くことで有名です。
出会いの妙桜
エドヒガンの群落のシンボルツリーであるエドヒガンの大木(高さ21m、幹周り259cm)を“出会いの妙桜”と命名。
妙見山に咲く妙なる(素晴らしく)美しい桜の下で多くの人に素敵な出会いがありますようにとの願いが込められています。
台場クヌギの小径
林業遺産に認定された台場クヌギの景観を楽しみながら気軽に歩ける散策コース。(1周約15分)
エドヒガンの小径
川西市指定天然記念物であるエドヒガンの群落を観賞しながら気軽に歩ける散策コース。(1周約25分)
桜谷・もみじ谷
春は桜、秋は紅葉。ふれあい広場から美しい景観を見せてくれることから名づけられました。
散策コースも整備されていますので、桜や紅葉をすぐそばで観賞しながら歩くことができます。